月下の熊本城2011年09月14日

二の丸広場から仰ぐ月下の熊本城
 9月12日は旧暦では8月15日、すなわち「中秋の名月」である。前日までは夜空に雲が少なく、毎夜、煌々と輝く月を仰ぐことが出来ていたのだが、当日になると、朝は快晴であったものの昼を過ぎる頃から次第に雲が広がり始め、日暮れには空はほとんど雲に覆われてしまった。月の出のホンの初めの間のみ、東の山際にまん丸な月が望めたが、その後は10時を過ぎるまで月面が現れることはなかった。
 それでも、もしかして雲の切れ間から満月が顔を見せてくれるのでは無かろうかという淡い期待をもって、7時過ぎから二の丸広場に三脚を立てて待っていたが、城内からは観月の宴らしいざわめきが聞こえて来はするものの、1時間半以上経っても雲は動かず、やむなく家に戻った。漸く雲が切れて、天頂に煌々と輝く満月が見られたのは10時を過ぎた頃であった。
 翌日は雲が少なく、十六夜の月を早くから見ることが出来たので、前夜、熊本城の写真を撮影した時とほぼ同じ午後8時頃の十六夜月をそれと合成したものが、ここにご覧頂いている写真である。