台風12号接近2011年09月02日

普賢岳遠望
 昨日は最高気温が37.6℃までも上がったようだが、今日は朝から空一面厚い雲に覆われて、早朝は北北西、その後は北東から強い風が吹く一日となった。昨日の高気温も今日の強風も、まだ本州の南1,000㎞もの遠方にある台風12号の影響だそうだ。
 夏の間は日射しを出来るだけ避けて、サイクリングを早朝に済ますようにしていたのだが、8月のお盆近くになって以降は、早かった梅雨明けで降り足りなかった分を一気に戻そうとするかのように連日激しい降雨が続いたので、サイクリングもままならなかった。だから。今朝は6時から熊本港に向けて走り出したのである。
 港には引き潮の直後に到着したので、港に繋がる港大橋の両側は海底がすっかり露出して、何が付けたのか分からないが、様々な形の水路めいたものがその上に見えていたので、西の対岸に見える島原半島の普賢岳の写真と共に、海底の様子もパチリ。沖合まで筋目が伸びていることから考えれば、これは干潮時の小舟用の水路なのかなあとも思う。

向日葵2011年09月07日

満開の向日葵畑
 台風12号が紀伊半島など本州各地に大きな被害をもたらして北日本に去りるとともに、此方では、日中の日射しは相変わらず厳しいものの、朝夕はすっかり凌ぎやすくなった。
 久住山麓にある「くじゅう花公園」から、5万本の向日葵が予想より早く開花し、今週が満開だろうとメールで知らせてきたので、秋晴れの昨日早朝、花公園に向けて車を走らせた。
 花公園は既に爽やかな秋風の中にあった。春は芝桜でピンクに染まる丘一面に、真っ青に晴れた空を背景に5万本の向日葵が、言葉通りに満開であった。広い公園内にはこのほかにもサルビアや鶏頭が、道の縁や小川の岸には萩やオミナエシ、フジバカマ、吾亦紅など秋の七草を含む様々の草花が咲き乱れ、彩りが豊かに溢れていた。往復の阿蘇の丘陵では、ススキが早くも穂を出し始めている。

月下の熊本城2011年09月14日

二の丸広場から仰ぐ月下の熊本城
 9月12日は旧暦では8月15日、すなわち「中秋の名月」である。前日までは夜空に雲が少なく、毎夜、煌々と輝く月を仰ぐことが出来ていたのだが、当日になると、朝は快晴であったものの昼を過ぎる頃から次第に雲が広がり始め、日暮れには空はほとんど雲に覆われてしまった。月の出のホンの初めの間のみ、東の山際にまん丸な月が望めたが、その後は10時を過ぎるまで月面が現れることはなかった。
 それでも、もしかして雲の切れ間から満月が顔を見せてくれるのでは無かろうかという淡い期待をもって、7時過ぎから二の丸広場に三脚を立てて待っていたが、城内からは観月の宴らしいざわめきが聞こえて来はするものの、1時間半以上経っても雲は動かず、やむなく家に戻った。漸く雲が切れて、天頂に煌々と輝く満月が見られたのは10時を過ぎた頃であった。
 翌日は雲が少なく、十六夜の月を早くから見ることが出来たので、前夜、熊本城の写真を撮影した時とほぼ同じ午後8時頃の十六夜月をそれと合成したものが、ここにご覧頂いている写真である。

ひがんばな2011年09月22日

熊本県山鹿市菊鹿町番所の棚田と彼岸花
 秋分の日を目前にしたこの時期は、例年のことだが、熊本では実りの時を目前に熟し始めた棚田の縁を真っ赤な彼岸花が彩って咲いている様子が絶好の初秋の風物詩として撮影の対象になるのだが、のろのろ台風のために蒸し暑い残暑が居座り、一体今後どうなるだろうかと気を揉んでいたのは私だけでは無かっただろう。
 ところが、台風15号がつい先頃の台風12号で大きな傷を負った日本列島に、若干北寄りとはなったものの再度上陸して北日本に去るとともに、此方では、「台風一過」の言葉通りの秋晴れとなった。
 今回の台風で大きな災禍を被った地域の方々にはまことに申し訳ないが、久方ぶりの青空に喜び勇んで県北山鹿市の矢谷渓谷まで車を走らせた。道路幅が狭く駐車に苦労しがちなので、朝早く家を発ち9時過ぎには到着したわけだが、私同様に晴れ間の到来を待っていた人は他にも多かったと見えて、既に何台もの車やマイクロバスが道ばたに止まって、カメラや三脚を担いだ人々が稲田の周りを群れ歩いていた。
 山間の午前中は、まだ雲が多く残って日射しが遮られることが少なく無かったものの、丁度満開時期を迎えた彼岸花に陽が当たると、真紅の帯が周りの緑に映えて印象的な眺めであった。