水前寺成趣園のみずあかり2010年11月08日

出水神社境内のみずあかり
 熊本市の水前寺公園(成趣園)内で昨年5月から所有する財団法人永青文庫(東京、細川護熙理事長)が約1億円かけて続けていた県重要文化財「古今伝授の間」の全面修復工事が終わり、10月10日、現地でしゅん工式があった。1912(大正元)年に現在地に移築されて以降初の全面修復で、ふすまや畳なども真新しくなった。
 古今伝授の間は公園内の池に面した場所に構える、かやぶき屋根の建物。1600年、後陽成天皇の弟、八条宮(桂宮)智仁親王が京都で、肥後細川家初代の細川幽斎(藤孝)から古今和歌集の解釈を授かった場とされる。
 11月6、7日には修復工事の完成と幽斎没後400年を記念して「水前寺まつり」が開かれ、私は最終日の7日夕方、水前寺公園を訪れた。この期間だけは入園料400円が無料になることもあり、親子連れなどおびただしい人人が、改修に合わせて手入れがされて普段以上に綺麗になっている園内を漫ろ歩いていた。
 5時近くなって、全部で7,000灯に上る竹灯籠のローソクに灯が入り始めた。辺りが次第に暗くなるにつれて灯籠の明かりが光を増し、夕闇が辺りを包んだ6時過ぎには、竹灯籠と僅かな街灯に照らされた園内は、昼間とはまるで違った場景を見せた。公園の各所にみずあかりの竹灯籠が設けられて通る人々の目を楽しませてくれたが、私には園内にある出水神社境内の「みずあかり」が最も魅惑的であった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://tokio3.asablo.jp/blog/2010/11/08/5484568/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

_ レイバン メガネ - 2013年07月14日 08時23分04秒

水前寺成趣園のみずあかり: 徒然の記