ひごたい2007年07月29日

ヒゴタイに止まらんとする蝶

 大陸性植物で、朝鮮半島中部以南に分布し、かっては九州山地では普通に咲いていたようだが,現在は野生種は少なくなり、本家阿蘇にも稀にしか無い絶滅危惧IB類(環境省レッドデータブック)である。阿蘇の産山村では「ヒゴタイ公園」を設けるなど、この花を村の花として保護に力を入れているが、ヒゴタイの阿蘇での開花は8月に入ってから。

 そこで県北の道の駅「鹿北」の裏山で栽培しているヒゴタイが見頃というニュースを聞き、昨日出かけた。福岡県との県境に近い、山峡をうねって通る国道3号線沿線に道の駅はあったが、駐車場も溢れんばかりの混雑に驚く。裏手にかなり大きいプールが作られていて、海から遠いこの辺りの子供には、連日の猛暑に何よりの場所となっていた訳だ。

 プールの背後の山の斜面をしばらく登った所に目指すヒゴタイの花壇があった。ここまで上ってくる人は誰もなく、蝶が数羽、蜜を吸いながら花と戯れていた。