肥後花菖蒲2007年06月01日

肥後菖蒲が開いた(熊本城)

 今日から水無月、六月。

 あちこちの田圃では熟れた麦が大急ぎで収穫されている最中だが、そろそろ梅雨に入る気配。

 熊本城内の「肥後六花園」の肥後菖蒲が、早くも開き始めた。「菖蒲まつり」は四日からだから、見物客はまだ殆どいない。おかげで、一人ゆっくり咲いたばかりの花々が眺められた。

紫陽花2007年06月06日

二色の紫陽花(江津湖畔)

 紫陽花の色は千変万化するとは知っているものの、この花色には、花の形はいびつながら、得も言われぬ味がある。

 過日、何気なく写した一枚だったが、眺めているうちに、数十枚の花の中で、この花が益々私を引きつけるようになってきた。

 紫陽花は時の経過とともに変化(へんげ)する。だから、あの花が今どうなっているのか、見に出かけるのが怖い。

はなしのぶ2007年06月09日

南阿蘇・高森町の「野草園」のはなしのぶ

 ハナシノブは日本では阿蘇にのみ自生する花であるが、生育環境の変化等から自生地はごくわずかとなっており、また交雑により純粋なハナシノブも減少したため、大変希少な植物となっており、H7.2.8政令第18号によって特定国内希少野生動植物種6種の一つ、絶滅危惧ⅠA類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)に指定された。

 その花は薄青色で径はせいぜい20-25ミリ、茎丈も1メートルもないほど。目立たずとても控え目に咲いていて、「楚々」という言葉がぴったりだと思う。

 ハナシノブは梅雨に咲く花と言われる。南阿蘇の高森町にある野草園では今ちょうど開いた花が見られ、今月末の日曜日(24日)には恒例の「はなしのぶコンサート」が計画されている。

早咲のコスモス2007年06月17日

早咲のコスモス

 日課の散策の途中、あるお家の壁面にもうチロリアンランプが綺麗に咲いているのを見つけた。

 ところが、その家からさほど離れていない畑の隅で、何とコスモスが二株満開だったのにはビックリした。コスモスは別名「秋桜」と呼ばれるほどだし、てっきり秋に咲くものだと信じ込んでいたからである。

 帰宅して調べてみると、本来は短日性植物であるから秋に咲くものだが、最近は品種改良が進み、6月に咲く早生品種もあるそうだ。

モザイク壁画「蝶」2007年06月26日

熊本学園大学記念会館前のバス道路を隔てて撮影

 海老原喜之助(1904-1970)は1923年渡仏、パリで藤田嗣治に師事し、エコール・ド・パリの新人作家として期待されるも、経済恐慌のあおりで1933年帰国し、独立美術協会に所属。戦後の15年を熊本で過ごし多くの人材を育てた。

 1959年の第5回日本国際美術展で油彩画「蝶」(130.3×97.0㎝)が最優秀賞を受賞。これを原画に彼自らが指揮して1960年に制作されたのが、このモザイク壁画「蝶」である。

 当初、熊本市新市街の旧熊本東宝会館外壁に設置されたが、その建替に伴い、熊本学園大学60周年記念会館外壁に2007.3移設された。たて1,360×よこ1,010㎝。