ガクアジサイ2011年06月23日

やや色が褪せはじめたガクアジサイ
 連日の降雨に飽きてきた一昨日の昼、ふと雨が止んで空が明るくなった。この時とばかりに自転車で走り出した。とは言っても、何時降り出すか分からないから、せいぜい1時間ほどのコースである。先ず、江津湖から湧き出る湧水を湛えてとうとうと流れる加勢川の東側、嘉島町のAEONモールを目指した。
 その途中、道ばたの生け垣の紫陽花が目に付いた。パステルカラーというのだろうか、明るい中間色のピンクの丸い花と青い萼紫陽花の群生があった。そのときは、残念ながら慌てて飛び出したものだから、カメラを携行していなかったが、それだけに、そのときの鮮やかな澄んだ色が眼底に残った。
 あれから2日経った今朝、朝から雨が上がったのでカメラを抱えて走った。加勢川の手前の集落だろうと見当を付けて出かけたのだが見当たらない。川を越えて対岸の嘉島町に入ったところにその花はあった。かくも自らの記憶とは頼りないものだったのかと思う。そして、僅か2日の間に、その花の鮮やかな色合いは盛りが過ぎて褪せはじめていた。命の儚さと厳しさとを感じた瞬間。