碧 空2009年09月10日

飯田丸から見上げる熊本城天守閣
 9月に入っても日中の気温は35℃に近く最低気温も熱帯夜のままだったのが、台風12号が東方洋上に去った昨日あたりから漸く朝夕涼しさが増してきた。今日は明け方の気温が18.6度、日中も最高32度止まりとなりそうだ。風も爽やかで空は真っ青で雲一つ無い。
 濃緑が暑苦しくて暫く敬遠していた熊本城に久しぶりに登った。旅行シーズンに入り、先生方に引率された修学旅行の学童や案内嬢の旗の周りに集まる団体客などで、本丸御殿界隈はなかなか賑やかだった。
 紺碧の空に浮かぶ天守閣の白壁が目に痛い程だ。城内の木立の緑は相変わらず濃いものの、桜樹や梅樹など所々で黄変している葉が目に付いた。彼方の山並みの稜線がくっきり見える。
 日射しは強いが風は爽やかで、日陰に入ると汗が直ぐに引く。やっと秋が来てくれたと感じた。

赤い稲穂2009年09月15日

赤米田より鞠智城の鼓楼を望む
 県北部、山鹿市菊鹿町の歴史公園鞠智(きくち)城周辺の水田で「古代赤米」の穂が色づき始めたとの地元紙の記事を読んで出掛けたのだが、若干時期が遅かったせいで鮮やかな赤ではなく、やや黒ずんだ赤色ではあったが、隣の田圃に植えてある普通の稲穂と比べると、明らかに赤かった。
 赤米(あかごめ、あかまい)とは古代中国から日本へはじめて伝わったとされるお米で、イネの栽培品種のうち主に種皮部分にタンニン系の赤色色素を含む品種を指し、日本では古来から栽培されていたが、品質面で白米に劣る品種と考えられ、昭和末までにほとんど作られなくなった。しかし、近年健康ブームの高まりとともに各地で作付面積が増加しているという。なお、中国では「紅米」と呼ばれる(ウィキペディアによる)。
 古代山城の鞠智城にちなみ、国営公園化を目指す山鹿市と菊池市の期成会が、地元農家の協力を得て毎年約2・5ヘクタールで栽培しているとのこと。今週に入ってやっと真夏日から抜け出し、風にも涼しさが感じられるようになって来たが、赤い穂先が風に揺れる様は、古代の秋の光景を彷彿とさせる。
 なお、掲載の写真には鞠智城の鼓楼を写した全景の左下に普通の稲穂と赤米の稲穂を並べたものを挿入している。

秋の気配2009年09月18日

俵山展望所から眺める阿蘇五岳
 漸く秋らしい気候になった。朝夕の冷気が心地良く、朝寝坊が楽しい。
 秋晴れの昨日は久しぶりに市の東郊、南阿蘇の入口に当たる俵山まで秋の気配を探りに出掛けた。途中の物産販売所「萌の里」の周りの丘陵ではコスモスが7分咲き。「扇坂展望所」の萩の花は時期がやや過ぎていた。
 途中では余りススキは目に付かなかったが、「俵山展望所」まで登ったら、そこから頂上までの斜面は一面のススキ原になっていて、折からの日射しを半逆光に受けてキラキラと白銀色に輝いていた。
 俵山には風力発電の大きな風車が何基も連なって築かれており、展望所の傍まで延びてきている。昨日は風があったせいか、その傍から阿蘇五岳が良く眺められた。

彼岸花2009年09月20日

番所の彼岸花
 シルバーウイークが始まった。朝から抜けるような青空が広がり、風はヒンヤリと爽やかである。
 お彼岸といえば彼岸花というわけで、県北の菊鹿町番所を訪ねた。ここの美しい棚田は棚田100選にも選ばれているが、この時期は彼岸花の里としても有名で、熊本県の農林観光大賞も受賞しており、例年わたしはここを訪れるのを楽しみにしている。
 ところが今年は花の開花が随分遅れていた。通りかかった土地の古老によると、これは例年になく今年は雨が少なかったのが原因らしい。
 それでも棚田の狭間を登っていったら、栗林の裾に結構多くの彼岸花の群落に出会うことが出来た。その作る形もなにやら文字に似て面白かったのでご披露する次第。

棚田と彼岸花2009年09月23日

番所棚田と彼岸花
 前回〔20日〕は彼岸花が咲き始めたばかりの時だったが、今日訪れた番所の棚田の畦には随分沢山の彼岸花が咲いていた。彼岸花も多かったが、見物客もそれに劣らず多数見えていたが・・・。
 それと、彼岸花の開花が雨不足で遅れたことから、稲穂の実りの方が進み、その結果、棚田を囲む畦地の彼岸花の朱色が稲穂の黄色に競り負けて、昨年に比べると黄色を区切る鋭さが弱いように見えた。
 先日の反省から、今日は陽光が全体に廻りやすいお昼に近い時間帯に訪れたのが幸いしたようで、棚田とは少し外れた崖地の斜面の彼岸花は、誠に鮮やかにその朱色の花弁を生き生きと煌めかせていた。ただ曇天で青空が顔を出してくれなかったのが残念。