一心行の大桜2011年04月13日

南阿蘇の斜面に独り立つ一心行の大桜
 南阿蘇の広大な斜面に、天正8年から独り毎春咲き続けて430年余り、数年前の大型台風で大枝が折れてしまったが、これを見事に克服して今年もこの樹の花が満開を迎えた。
 ようやく暖かな春日がごく最近定着したが、例年よりも寒気が長く居座ったせいで、満開を迎えるのが一週間ほど遅くなったようだが、待ちくたびれていたファンの皆さんが大勢詰めかけて、黄色い菜の花に囲まれた満開の桜の周りは大賑わいであった。熊本のキャラクター「くまもん」も丁度来ていて、家族と一緒に訪れた子供たちのみならず、大人にもなかなかの人気であった。
 標高が低い熊本市内の大方の桜はすでに葉桜に変わりつつあり、藤やツツジやハナミズキがぼつぼつ咲き始めている。

浅春2011年04月21日

フラワーヒル菊池高原の芝桜ほか
 一昨日は時ならぬ寒波の再来で阿蘇に雪が降り、市内でも寒風が強く吹き、しまいかけたダウンジャケットを慌てて引っ張り出したほどだったが、それも一日で春日が戻り、昨日は朝から抜けるような青空が拡がった。
 そこで里山の春の様子はいかがであろうかと、急に思い立って県北の菊池市へ向かった。ここの「フラワーヒル菊池高原」では、時期になると芝桜の花が濃いピンク色に丘の斜面を染める景色が素晴らしい。それを期待して訪れたのだったが、残念ながら咲き始めで、斜面の4分の1ほどしか拡がっていなかった。まだ水仙が満開で桜も咲いている状態なのだ。チューリップも満開だそうだが、斜面を吹く風は冷たく、何だか縮こまっている感じがしたほど。風が当たらない南向きの斜面には黄色いレンギョウ?が一杯咲いていた。シャクナゲは咲き始め。
 下界は早くも葉桜の後の藤やハナミズキが真っ盛りで、ツツジが咲き始めたところなのだが、ここ菊池高原ではようやく早春が訪れたところであった。