ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン2008年11月02日

 11月初めの三連休には、全国各地で秋祭りなどいろいろな催しがある。隣県佐賀の「唐津おくんち」は全国的にも知られているが、私は今回、佐賀市西部の多布施川河川敷で開催されている「佐賀インターナショナル・バルーン・フェスタ2008」に出かけた。今年第29回を迎える本大会は全国屈指の熱気球大会で、国際的にも有数の大会としてよく知られているとのことである。今回のエントリーパイロット数は10数カ国を越える国からの参加を含め217人の規模である。
 当日は時折日射しもあり、絶好の飛行日和と期待して出かけたのだが、午後3時からの競技開始時刻が近づいたころから南よりの風が強くなり、しかも九州西方には雨雲が接近中と言うことで、会場上空には薄雲が広がり始めた。競技は中止かと危ぶまれたが、幸い南西方面から飛び立って、会場の指定ポイントに如何に接近するかを競うフライ・インという競技が行われた。風が強く、直前に参加を断念したグループも少なくなかったようだ。
 今日と明日の二日間に限って、日が落ちた後に、熱気球を地上に係留してガスバーナーの光で行灯の様に気球を点す「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」が行われると聞き、帰宅が遅くなるのを覚悟で見ていくことにした。すっかり日が沈み、辺りは一部の照明を除き真っ暗。熱気球が係留されたまま次々に膨らまされ、終いには気球の縁と縁が触れ合うほどに会場を埋め尽くし、そこに、女性の音頭で一斉にバーナーの点滅が繰り返される。初めてだったが、なかなか見応えがあった。

立冬の江津湖公園2008年11月07日

江津湖に浮かぶ小島
 今日はもう立冬。昨日からの秋雨で、今朝は霧が濃かった。江津湖の様子はどうだろうかと、サイクリングに出かける前に江津湖公園に寄る。
 湖水の上の霧はまだ結構濃く、向こう岸の木立が霞んでいる。岸から大して離れていない小島も灰色の固まりだ。岸辺の木立の間には湖面ほどの濃さはなくなったが、まだ霧がたゆたい、所々で樹々が紅変あるいは黄変しかかっている。秋の深まりを実感する。
 公園を一回りした頃から、また雨が降り出した。今日のサイクリングは中止だ。

南京ハゼの紅葉はじまる2008年11月10日

 不連続線が日本列島の南海上に、そして日本海北部には冷たい高気圧が接近して、この所曇天が続き、昨日からぐっと気温が下がって、本格的な冬の到来か?と思うほど。それで、サイクリングに行くのに昨日からは長袖のTシャツを着た。冷たい北西風が体を動かすことで暖まりかけた体から熱を奪って行くから、これまで2枚を要していた汗取りのタオルが1枚で足りる。
 昨日は登坂を含めて50キロ近い距離を走ったので、今日は近場を流した。この寒気で、市内でも木の葉の黄変が進み始めたようだ。ここ数年、江津湖畔の南京ハゼの色付きを市内近傍の紅葉の目印にしているが、今日訪れた私の個人的な「標準木」は可成り紅葉し始めていた。

五家の荘樅木の紅葉2008年11月12日

 梅雨時の集中豪雨による崩落で、九州山地の山深い、五木村と背中合わせに位置する五家の荘への道路は、復旧工事が未だに行われているために、観光の目玉の一つである「せんだん轟」へは山肌にしがみつくようについているぎりぎりに車が通れる狭い迂回路しかない。だから慣れぬ者にとっては、まさに剣呑極まりないスリルに満ちた道程となる。という訳で、今秋のこの地の紅葉は、地元のバス会社が計画する日帰りバスツアーの世話になることにした。
 前日までの曇天は何処へやら、当日は朝から快晴・微風と紅葉狩りにはお誂え向きの天気。日の出と共に市内を出発、山深く分け入るに従い、辺りは次第に紅葉が始まる。壇ノ浦の戦に敗れた平家の一族が落ちてきた場所だけあって、谷は深く、山々は頂を接せんばかりに近く寄り添い、天上を仰げば青空が見えるものの、陽が当たるのはごく一部で陰のところの方が多い。加えて、昼頃からは雲も広がってきた。
 見て回った所は、順に「せんだん轟」、「樅ノ木吊り橋」、「平家の里」、そして「梅ノ木轟」だが、轟とは土地の言葉で滝のことだし、吊り橋は当然のことながら渓谷に架かる。従って、目には彩り溢れる紅葉も、日陰では、写真の上ではなかなかそれが再現し難い。唯一日射しの中で見ることができたといえそうなのは、狭いながら平な場所に作られている平家の里の紅葉のみだった。
 狭く急な道を延々と上り下りして見て回った疲れが翌日は一気に足に出て、さながらロボットの歩行宜しき一日となった。

くまもと野鳥の森の紅葉2008年11月16日

 私が最近良く走っているサイクリングコースの近くに「熊本県鳥獣保護センター」通称「くまもと野鳥の森」がある。今日通った時、沢山の車が入って行っていたので、私もつい誘われてついて行ったら、今日はたまたま同センターでは「巣箱作り教室」と「バードウォッチング」が行われる日だった。
 勿論、この催しに参加できるような服装じゃないわけだから、私だけ園内を散策した訳である。鬱蒼とした木立は殆どが常緑樹だが、所々にハゼや楓なども混じり、また葛の葉などが下草に混じって伸びており、これらが良い色に紅葉あるいは黄葉していた。