南京ハゼ2007年11月07日

 久しぶりに雨が降って、木々が洗われ、空気も澄んで色彩が鮮やかに見える。熊本城や江津湖畔の桜や南京ハゼの葉が紅葉を始めた。
 まだ緑が多い茂みの中で、走りの紅葉が半逆光に輝く。気温は未だに若干高めのようではあるが、明日は早くも立冬である。

震動の滝2007年11月09日

 たまたま今日が、通っている小学校の創立記念日で3連休になったからと、東京から孫たちが来てくれた。幸い好天だし、空港からそのまま久住山の北麓に位置する九重町へ九重夢大吊橋を見に行った。久住山塊はちょうど紅葉酣で、吊り橋から見下ろす鳴子川渓谷や震動の滝も、赤や黄色の正に「錦繍」に彩られて見事であった。
 平成4年7月に書かれた九重町の説明板によると
「震動の滝は、九重連山を源とする鳴子川にかかり、落差83mの大瀑布は、その名の通り地をも震えさせています。滝の左側には、38度の温泉が噴き出しており、右側の絶壁には鍾乳洞が2ヶ所見られ、各洞内にやはり38度の温泉が湧き出て、天然の洞窟風呂を形造っています。 また、渓谷には男滝(震動の滝)のほか、高さ98mの女滝や子滝、孫滝など、四条の滝があり、・・・・」と説明されている。

瀬の本高原の紅葉2007年11月13日

 9日、九重町の大吊橋を見に行くときに通りすがりに眺めた紅葉が素晴らしかったから、孫たちが帰京して暇が出来た今日、再度、阿蘇から久住への入口に当たる瀬の本高原へと車を走らせた。今日も快晴、微風、気温は高い。
 あの日から僅か4日しか経っていないのに、高原の紅葉は随分様相を変えていた。黄葉が更に進んで褐色が濃くなっている。朱い部分は素枯れて艶が無くなり、かさついた感じと言えば分かっていただけようか。
 それでも燦々たる陽光を浴びて、高原はゆったりと秋の風情を感じさせてくれる。

九年庵2007年11月20日

九年庵の紅葉
 佐賀県神埼町の北端、仁比山神社参道の左手に旧伊丹家の別邸がある。通称「九年庵」。平成7年に国の名勝に指定されており、秋の紅葉の時期に9日間だけ一般公開される。今年は11月15日~23日まで。
 以前からここの有名な紅葉を見たいと思い、日帰り観光バスを予約しておいたのだが、その数日前に思いがけずギックリ腰に。必死に安静加療に努め、ようやく腰椎ベルトの助けを借りて当日のバスに乗り込むことが出来た。
 前日までは快晴だったのに、運悪くも当日のみ曇り時々雨の空模様になったが、現地に着いた頃雨が止み薄日が射した。青空のもとで眺めるという贅沢は残念ながら許されなかったが、紅の紅葉が勝る邸内の楓の林を多くの観光客に混じって眺めることが出来た。紅葉だけではなく、庭一面に敷き詰められたようにびっしりと生えている苔がまた見事であった。

雷山千如寺の紅葉2007年11月20日

千如寺の心字庭園の紅葉
 背振山脈の北麓にある前原市の雷山千如寺、ここの本尊は重文に指定されている木造11面千手千眼観音像で、本堂の前の樹齢約400年といわれる楓の大木は、その紅葉の見事さで有名である。
 陽が山の端に沈まんとする頃到着したために、紅葉の輝きは残念ながら見られなかったものの、室町時代作庭の心字池を囲む庭園の眺めはなかなか見事であった。